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2006年9月23日 (土)

似非日本語教師

ハルピンに日本語の教師をしておられる友人が何人かいます。

私のブログにリンクしているM山老師はその一人です。M山老師は公務員としての身分でこられています。
また他にも民間の日本語教師の方もいらっしゃいます。
いずれも、中国でプロの日本語教師として働いています。

『日本語がネイティブだからと言って、日本語が教えられるわけではない。』
今日のテーマはこの一言です。

実はこの9月から、私の会社の社内で日本語教室を始める事になりました。
動機は部下や総経理ににおだてられて木に登ったのと、自分でもやってみたかったこと、さらには日本語での環境を作ってみたかったことなど色々です。
この案は春先からあり、日本語を教えるにあたりどんな教材がいいのかとか、M山老師やみわパンダ先生に色々教えていただいたりしていました。
忙しさにかまけて開講が今頃になってしまいました。

生徒は全て社内の希望者です。人数を20人に絞り、有志だけで始めました。取りあえずはやる気があるだろうという20名です。
バックアップしてくれる人事の勧めもあり、色んな部署の人間です。
レベルは、『あいうえお』から教え始めないといけないレベルです。

個人的に、日本語を教えるのは初めてですが、初歩のクラスなら何とかなるだろうと高をくくっていました。
日本語は発音は簡単だが文法は難しい、中国語は発音は難しいが文法は簡単と言えると考えていました。
教えだしてから分かりましたが、日本語は確かに50音と言って、子音・母音の組み合わせでそんなにたくさんありそうに無いのですが、けっこうあることに気が付きました。気がつかされたというべきかな。
濁音、撥音、長音、促音、拗音などいっぱいあります。
我ながらこんなにあったのかとびっくりです。

あと、平仮名に片仮名、中国には当然ありますが、漢字で構成されています。
アルファベットまで入れると非常に豊かな言語構成だったんだというのが正直な感想です。

にわか似非日本語教師としてのスタートは冷や汗ものでした。Dsc05528
発音を一通り教えた後、第1課での『自己紹介』の単元。
「わたしは田中です」と言う文章。
いきなり、「わたしは」の『は』は、【HA】の発音ではなくどうして【WA】と発音するのかと言う質問。
私は心の中で「ヤバイなんで【WA】って発音するのだろう?そんなこと考えてしゃべってきたわけじゃないぞ」と、あせりました。
教科書の中にこの発音記号のところには、どうひっくり返しても『は』の発音は『HA』としか書いていません。
(余談ですが、パソコンのキーボードで『WA』と入力しても『わ』は出てきても『は』は出てきません。)

学生時代、国語の授業を疎かにしていたわけでもないのですが、こんな基礎単元からいきなり窮地に立たされそうになりました。
何故かは分からなかったのですが、「それは、『は』は助詞として使われる時には『WA』と発音します。』と説明しました。
この説明であっているのかどうか自信が無かったので、あとでM山老師に聞くとその説明でいいんじゃないですかとの返事。
何となくホッとした次第です。

Dsc05529 しかし、不思議です、日本語。
どうして、この『は』の発音が助詞の時に『HA』の発音ではおかしく聞こえるのでしょう?自分で声に出して、『わたしHA』と発音すると奇妙です。
まるで、和田アキコの歌の発音のようです。
かつては『WA』ではなく、『HA』と発音されていたのでしょうか?

Dsc05530 似非日本語教師の悩みはおそらく今後も続くでしょう。
皆様のお知恵をお借りする事もあるかとおもいますが、よろしくお願いします

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2006年9月14日 (木)

軍訓

最近になって急に忙しくなってきた。

理由は色々あるのだが、ひとつは幹部の一人が離職したためである。
さらに、7月から地下のスーパーマーケットと2階の紳士フロアーの全面改装を行なっている事。
また、下期になり秋物商戦に加え、10月の『国慶節(十一節とも言う)』のための準備。
またまた、下期販売計画・販促企画などの遂行。
来年度の予算や経営計画なども含め、大なり小なりの仕事が山のように押し寄せてきている。

そんな中で、社員教育のひとつとして、『軍訓』を行なった。
主にはスーパーが改装により売場が無いため、その間に休暇取得させたり、社員教育を行なおうと考えたわけです。
この『軍訓』とは、字のごとく『軍隊の訓練』の事です。
軍隊に体験入隊して、その規律正しい生活で団体精神を養ったり、精神訓練を行なったり、また体を鍛えようと言う意味もあります。
訓練期間は約6日間です。男女合わせて60名ほどが参加しました。

ハルピンから車で2時間ほど走った所にその訓練所があります。
その訓練の最終日に激励と慰問を兼ねて行ってきました。
彼ら彼女らは、朝5時50分に起床し、朝訓と呼ばれるものを行い、7時から朝食、朝食後11時半まで軍隊式の行進や整列、挨拶などを行ないます。
昼食後、5時半まで同じく軍隊式の訓練を行い、晩飯後も9時半まで講義形式のゲームなどを行なっていたようです。
最終日だったので、2時間ほどその訓練を見学しましたが、軍隊式の行進では日頃の彼らの姿とは違った凛とした顔つきを見ることができました。

ここの施設は中国解放軍ではなく、『武警』と呼ばれるものの施設です。警察組織でもなく、いわゆる国内武装警備のための組織だそうです。国内の大規模な暴動などに対して武力鎮圧が必要な時のためと言うのが、説明でした。
軍隊は、国外からの侵略に対しての組織で、国内は武警という役割分担のようです。詳しくは分かりませんが、日本の機動隊のようなものでしょうか。

彼らの訓練中の宿舎の中も見せてもらいました。
日本人がこの建物の中に入ったのは初めてだそうです。
写真も撮らせていただきました。Photo_10
建物は簡素な作りで、余分なものは一切無い、質実剛健と言う言葉がぴったりでした。
スケジュール表を見て、入浴時間と言うものがないので、いつ風呂に入るのかと質問したところ、『この訓練期間中風呂には入りません』との答えでした。(ここには、シャワー施設はありません)
甘い考えの、シロート体験入隊なんかとは全く違うんだと思い知らされました。Photo_11

彼らが普段とは違う全く真剣な顔で行進したりしているのを見ていると、かつて私が新入社員の頃受けた『葛城山研修』を思い出しました。
奈良の葛城山で、朝から夜まで鬼のような訓練を受けた事があります。
私の入社したS百貨店では名物の厳しい訓練でした。当時のNHKも取材に来ていたぐらいです。
入社内定を取り消されるのも構わず、途中で山を降りる軟弱な者もありました。当時でも時代錯誤かと思われるような厳しい研修でしたが、今となれば懐かしい研修で、学生気分を叩き直すには良かったかもしれないと思います。
しかし、個人的にはその訓練中に足の親指の爪をはがして相当痛かったにも関わらず、誰にも言えず、その研修リーダーには恨みのようなトラウマを持ってしまった事が思い出されます。

そんな事を思い出しながら、彼らの研修後の姿が楽しみだぞと感じていました。親心のような感じですが、一心不乱に研修に励む姿を期待半分、不安半分で見ていた次第です。

(写真を公開してもいいのかどうか迷いますが、差しさわりの無い範囲で乗せます。国家機密に触れなければいいのですが・・・)

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2006年9月 4日 (月)

食欲の秋?

ハルピンはもう秋です。

昼間はまだ暑いかなと感じますが、夜はめっきり涼しくなりました。
日本なら秋になれば、『食欲の秋』、『読書の秋』『芸術の秋』なんて過ごしやすい秋を楽しみにする事でしょう。
ハルピンでは秋は何が美味しいのでしょうか?
秋の味覚と言えば、松茸、栗、サツマイモ、秋茄子など、果物ではブドウ、柿、リンゴ、ミカンなど、海産物でも秋刀魚や秋鮭など楽しみなものが目白押しです。お米の収穫もそろそろでしょうか。

中国にも秋から冬に掛けて季節の美味しいものはあります。
一番有名なのは、上海蟹でしょうか。
いまはまだ早いのですが、10月位から出始めるでしょう。
あの蟹の美味しさでは、感動した記憶があります。
もし、食べた事が無い方はぜひお試しください。ただし、ニセモノや粗悪蟹も出回っているので信頼のおける店で食べる事をお勧めします。

最近ハルピンの町も大体分かってきたのですが、何か美味しいものは無いかと探しています。
ハルピンの人は食にうるさいのですが、その味覚のうるささは日本とは異なるようです。中国はとにかく食に関しては貪欲に追求していく印象がありますが、意外と保守的な面も垣間見られます。
自分の舌をけっこう信じていて、つまりは自分の味覚を信用をしているので、外から入ってきた味に関しては、辛すぎるとか、しょっぱいとか、甘いとか、薄いとか、濃いとか、何かと注文が多いような気がします。

その所為か、外来の味覚に関してはその自分の判断の上ローカライズしてしまいまう傾向があるようです。本来の味付けや作り方をハルピンの人の口に合うように変えてしまうのです。
そのこと自体がいいとか悪いとかの話ではありません。
そんな訳で、やっぱりグルメはその本場で味わうのが本道で、それが難しい時は本場の人が経営している店に行くのがいいかと思います。
韓国料理なら韓国へ行くか、韓国人が経営している店と言ったような考えです。

最近、ハルピンの田舎料理(家庭料理)のような店に行ってきた。13_1
12_1 ここで出すのは、『扒肉』という肉料理です。
店構えは古くて庶民的な小さな店です。歴史を感じさせる昔ながらの雰囲気です。
ハルピンのかつての繁華街であった道外区という所にはこのような昔ながらの店がけっこう残っています。
じっくり煮込んだ肉がとても柔らかくておいしい。
近所の人たちでけっこう賑わっています。
たくさん頼んだにも関わらず、4人で70元(1,000円ぐらい)です。111

お腹いっぱい食べて、近くの百貨店のある繁華街に行きました。
ここはかつてはハルピンの『老商店』であり、誰でも知っている店であったが、歴史の中にその名前を残す事になり、今は正常営業はしていない。

その百貨店の前での可愛い一コマを紹介します。
この写真は、中国軍の付属幼稚園の園児だそうです。
一丁前に兵隊さんのように行進してきて、皆で整列して歌を歌い始めました。
この年齢から軍隊式の教育を受けているのでしょうか、整然としています。
女の子も一緒です。Photo_8
軍隊を正式に持つ中国ならではの風景でしょう。Photo_9

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